バランス肌
気温が下がり湿度も低下。肌が乾燥する季節です。
こんな時期に気になる肌の水分と脂分のこと、モイスチャーバランスのことを
少しおさらいしてみましょう。
オイルは悪者?
「オイルフリー」をうたう化粧品が増えている昨今。オイルを塗ると肌が焼ける
「油焼け」を気にされて、油分は化粧品に良くないものと誤解されている方、
多いのではないでしょうか?
実はオイルにはオイルならではの良さがあります。
例えば日焼け防止。古代の日焼け止めのひとつには、抗酸化作用のあるオイルが
使われていました。また、人間の身体は脂分と水分でできているので、乾燥する
時は、当然オイルが有効です。
使い方のポイントはバランス
ところが、乾燥肌の方がオイルを塗っても乾燥がすぐに改善されないことが
あります。逆に、多量に塗りすぎてニキビができたり、トラブルの原因になることも。それはなぜでしょう。
答えはバランス。オイルの適量が、それぞれの方のお肌の水分と脂分のバランスに合っていないからです。ですから大切なのは、ローションとオイルの比率が
ちょうど合うこと。そうすればお肌がしっとりと落ち着くのがわかります。
3つ揃えば「モイスチャーバランス」の完成
皮膚の中では本来、水分を保つ働きをする「NMF」と、水分の蒸発を防ぐ
「細胞間脂質」が作られています。このふたつの潤い成分と、皮膚の表面で
汗と皮脂が混じりあった「皮脂膜」が揃えば、肌の「モイスチャーバランス」
は自然と保たれます。
ところが、これらは年齢を経るごとに減っていき、バランスも乱れていきます。そこで、これらを身体に存在するのと同じ比率になるよう、ローションや
オイルで水分と油分を補い、加えて、美容液などの保湿剤を補いましょう。
オイルはダメという聞きかじりの思い込みを払拭して、本当に有効なエイジングケアを始めませんか?
NMFとは・・・角質層にある水溶性物質でNatural Moisturizing Factor の
略。アミノ酸を主成分に、ミネラル、尿素、糖類などが
含まれています。
細胞間脂質・・・各界からの異物の侵入を防ぎ、NMFや水分の蒸発をガード
する、層状のかたちをした角質のバリア機能。